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2007年4月11日 (水)

ワインマンに捕まった!!

 「本当に40ドルもするものなのか?ボトルをよく見せろ。」と、こちらも余裕が出来たので彼に強気に出ると、彼は黙って袋の中身を見せてくれました。

 お?意外と素直じゃないか?

 中身を検証するとたしかにワインボトルは割れてはいるものの、あまり聞いたことのないようなブランドです。袋の中からはぷーんとワインのにおいが漂ってきますが、それほど高級そうな感じではありません。

 「ふーん、そういえば確か最近、このへんを『ワインマン』と呼ばれている男がいると聞いたがお前なんだな?」と話しかけると、「いや、違う。昨日ニューヨークに着いたばかりだ。」

 「うそをつけ。お前が数日前にもワインの袋を持っているのを、おれは見かけたぞ。」と」さらに追い討ちをかけると彼は横に首を振るだけです。実はわれわれはさっきニューヨークに到着したばかりなのですが・・・。

 こんなやりとりをしている間に誰かこの道を通らないかと、期待していたのですが・・・残念ながらこのあたりはしーんと静まり返っています。

 この後、沈黙があり、ふと見ると彼のジーンズのポケットが膨らんでいます。

 「ん?ひょっとしてナイフを隠し持っているのか?」

 あまりここで時間をかけすぎると彼を冷静にさせるだけなので、早く切り上げたほうが得策です!

 「わかった、実は横にいる彼は酒屋をやっているのだが、このワインは40ドルもしないといっている。ついては20ドルは弁償してやるからそれで新しいワインを買ってくるといい。」と言って、彼から見えないところでお客に財布から20ドル出してもらいました。

 もし、彼の前で20ドルを出すためにわたしが財布を開けて、もっと札束が入っているのを目にすると、彼にも欲が出るのは分かりきっています。

 わたしの後ろにいるお客から20ドルを手渡してもらい、それを黒人の彼に握らせると、彼はとりあえずは思ったよりも額は少なかったものの、目的を達成したからか、

「いやぁ、それでOKだ。これはミスターに渡そうか?」と割れたワインボトルを袋ごとわたしに渡そうとします。

 ワインのにおいがぷんぷんした袋など貰っても仕方がないので、「それはお前のほうで処理してもらえないか?」と言うと、彼は「OK」と手をあげてからきびすを返して向うに歩き出したので、私達は反対側に歩き出しました。

 やがてもう少し明るいところに出たので、その近くにあったスポーツバーのようなところに飛び込みました。彼がまた戻ってこないようにビールを飲みながらしばらく時間をおいてホテルに戻りました。

 詐欺師の輩も所詮同じ人間です。

 そういう現場に出くわしたら過剰に反応しないで、冷静に対応したほうがよい結果になることもありますね。

 本音は、わたしもかなりびびっていましたが(笑)

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