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2006年11月23日 (木)

揺れるオーストラリアの空

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  昨日、オーストラリア最大の航空会社「カンタス航空」はアメリカの大手投資ファンド「テキサス・パシフィックグループ」(Texas Pacific Group) とオーストラリアのマッコーリー銀行(Macquarie Bank)から買収の提案を受けたと発表しました。

ここしばらく、カンタス航空への買収の噂は流れていて、「カンタスは近いうちに最大110億オーストラリアドル(約1兆円)での買収提案を受けるとの観測が広がっていました。

今回の発表により、カンタス航空の株価はA$5.25と7年ぶりの高値をつけたそうです(ちなみに6月の株価は2.91ドルの低さだったそうです)。

 ただ、カンタス航空は元国営企業で、現在でも、1株主の出資比率を25%まで、外資の出資比率も49%までとする規制(カンタス・サール法)が存在するため、同航空の買収は容易ではないとみられており、オーストラリアのマーク・ベイル副首相はオーストラリア政府は同規制を変更する計画はない、と言っています。

 そのため22日付オーストラリアン・フィナンシャル・レビューでは、同投資グループは、マッコーリー銀行が、カンタス株の25%を取得し、オーストラリア系の投資家連合が25%を取得、カンタス経営陣が1%を保有し、テキサス・パシフィックグループが率いる外資系の投資家連合が残り49%を保有するという買収案が浮上しているしています。

 

 一方、買収提案を出しているテキサス・パシフィックグループの億万長者の創設者、デイビッド・ボンダーマン氏は、財政破綻している、または再建に苦しむ航空会社に投資して、方向性を変えている実績があります。

 例えば1990年代にはコンチネンタル航空とアメリカン・ウエスト航空の再建を行ない、そして最近では先週はデルタのために宣言される$US80億(約1千億円)にも関与しているそうです。

 ただ、この取引が進むかどうかに関するもう一つのキーとなる要因は、以前ボンダーマン氏はオーストラリアの航空会社を買収する計画から後ずさりしたことがあるということです。

 2002年に、彼は破綻したアンセット航空を復活させるソロモン・ルー(Solomon Lew)とリンジー・フォックス・テスナ(Lindsay Fox Tesna)コンソーシアムによる計画への融資取引を中止した経緯があるのです。

明夕にカンタス航空の人間が来日しますので、このあたりのより詳細を聞いてみたいと思います。

参考資料:The Sydney Morning Herald

http://www.smh.com.au/news/business/qantas-bid-is-flying-into-a-storm/2006/11/22/1163871481490.html

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